個人信用情報活用第5回 JICC情報の示唆性 その2

2-3.JICC情報が教えてくれるもの

 JICC情報で、わかることを整理してみた。
 個人が無担保でお金を借りる上で必要な資質は、「返済意思」と「返済能力」に整理される。JICC情報は、この「返済意思」および「返済能力」を見極めるために、与信者にさまざまな情報を示唆してくれている。


2-3-1.返済に負担を与える要因はないか

申込書に記載された住居区分が賃貸なのに、住宅ローンの借入がある??
 JICC情報の本人情報には、個別の契約情報ごとに情報が整理されている。この事例の顧客の契約の取引形態区分を見ると、「3211」、住宅ローンの債務があることがわかる。普通に考えると、住宅ローンを抱えている顧客は、持ち家か分譲マンションに住んでいる筈だ。ところが、顧客のローン申込書の住居形態が、賃貸アパートであった場合、理由の把握が必要となる。本人が単身赴任中で別居しているのなら問題はない。ただし、そうでなければ、顧客に事情を聞いてみる必要がある。実際に事情を確認してみると、この顧客は、離婚を経験し、前妻に財産分与した住宅のローンを支払っている状態だった。


【図表3:返済に負担を与える要因】
20170912

2-3-2.借金癖はないか 

過去に債務整理をした形跡が??
 このJICC情報では、顧客が締結している契約の中に、返済のために、他社債務をまとめた契約があることがわかる。この契約がある場合、過去に、返済に窮する債務状況に陥った可能性のある顧客として、新しい契約には、それなりの注意が必要となる。取引形態区分が「2134」(借換ローン)は、内閣府が定める総量規制の例外とみなされる契約に該当する。改正貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号の1に該当する「債務を既に負担している個人顧客が該当債務を弁済するために必要な資金の貸付けに係る契約」にあたる。同様の取引形態区分に、「2136」(段階的返済借換え)がある。前者との違いは、弁済のための債務が全て貸金業者の契約である点である。


【図表4: 借金癖はないか】
201709122

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