個人信用情報活用第9回 JICC情報の汎用性 その2

4-2.JICC情報は、新規借入時の活用に留まらない


 顧客の信用リスクは、時間が経過するとともに、変化する。新規申し込み時に、十分な審査をしてからといって、安心することはできない。
このとき、顧客の信用リスクを管理する重要な物指しが、JICC情報である。
 個人の負債情報がどのような変化を辿るのか、定期的にチェックする仕組みが、信用リスク管理には、重要な役割を果たす。
 特に、カードローンなど極度額契約は、定期的に、JICC情報を照会することで、デフォルト金額を抑制することができる。
 新規で借入した顧客の債務状況が変化しやすいという知見は、ノンバンクでは常識となっている。
このため、ノンバンクでは、融資後、当初3ヶ月の間は、毎月、JICC情報を照会する仕組みを設けているところが多い。
 ノンバンクでは、当たり前に実施されている途上与信も、金融機関では、まだまだ不十分といわざるを得ない。
 先進的な金融機関では、JICC情報を事業性融資の途上の信用リスク管理に使う試みも始まっている。
 小規模法人の場合、資金繰りのために企業代表者がノンバンクから借り入れをすることがよくあるが、JICC情報を照会することで、企業代表者のノンバンクからの個人債務を把握することができる。
金融機関と取引のある企業代表者は、その信用を維持するために、当然、預金取扱金融機関との取引を重要視する。
 そのため、自金融機関の取引状況は良好であっても、JICC情報では問題ありといった事例はよくあるケースだ。JICC情報は、予兆管理に有効である。

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